岡山大学山岳会・岡山大学山岳部

ネパール西部・ダウラギリ地域の学校と村落支援・交流活動

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【報告】2014/5/30~6/3 岡大山岳会 立山・劔OB合宿

2014年 岡山大岳山岳部OB合宿 報告
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【参加者】(10名) 川西、大内、石原(武)、香川、黒田、渡辺、東、山崎(裕)、山崎(江)、安倍(院1)
【行動記録日程】

5/30(金)

各地から立山、室堂(みくりが池温泉)へ集合した。岡山からは車2台で(川西、香川、安倍)(大内、石原(京都から同乗)、山崎(2名))の7名が移動。途中工事渋滞などがあったが、ほぼ時間通りに進行。立山駅前の駐車場も登山者の少ない時期だけに良い場所に駐車出来た。

室堂ターミナルからみくりが池温泉へ移動。みくりが池温泉には東京からの黒田が到着しており、この日入山予定の8名が室堂に集合完了した。山岳部安倍は雷鳥平テン場で雪洞泊の予定のため、雷鳥平へ降りる。


5/31(土)

香川、黒田、山崎(裕)、山崎(江)、安倍の5名は6:00過ぎにみくりが池温泉を出る。安倍は昨夜、快適な雪洞を作り、頭だけ外に出して星を眺めながら寝たという。朝にしては、予想通り気温高め。まずは一ノ越へのルートを歩く。我々の左の谷筋を雷鳥平から2名が登っている。見ていると、雄山方向へ登っているようだったが、そのうち少し下降して一の越へのルートに乗った。もしかして雄山斜面の雪の状態が悪くてルートを変更したのだろうか?我々の今日のルート選択にも関係があるので歩きながら観察していたが、彼らはそのまま一の越へ先行していった。

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7:00、祠堂付近と思われる地点からトレースを外れ、雄山ルンゼの出合いに向けて左上する。安倍が先頭でルンゼ左岸の雪面端部に沿うように登るルートで、ルンゼ内に入ると傾斜も増して高度が上がる。まだ朝の内なので心配ないとは思うが、ルンゼの中心線には接近せず、またルンゼを横切ることもしないようほぼ直登。雪崩はないかもしれないが、ルンゼの中心線付近を落ちてくる落石はほとんど音がしないので注意が必要。

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雄山ルンゼを半分も登ると、トップを交代しながら登り続ける。時折バケツを掘り、又は草付きにて休憩。そろそろ川西、大内、石原も新室堂乗越経由で、剱御前小舎を目指して登っているはずだ。奥大日から下りている稜線から下部の斜面を探してみたが、登山者の姿はまだ見えない。昼近くになって雪面が腐り始めると、かなり登り辛いだろうと想像する。

雄山ルンゼも快適に最上部に達し、一の越からの立道登山道を登る人たちがすぐ右に見えるようになる。雄山神社の30メートルほど直下で岩の出ている部分を左から回りこみ、しばらくトラバースして夏道登山道に出てアイゼンを外す。10:00。

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ここからは晴天の立山を縦走。雪庇を慎重に見ながらも、折立の下降では数少ないシリセードのチャンスを逃さず。途中の休憩は毎回のんびり時間を取り、残雪の立山を満喫することが出来た。特に15:20、別山からの劔岳東面は圧巻の眺めであった。

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別山から剱御前小舎への下降途中で渡辺(御前小舎から別山へピストン)と挨拶。小舎で坂本の歓迎を受け、やがて東(一ノ越から雄山経由で山崎カールをスキー下降後新室堂乗越経由で剱御前小舎)も合流。今回も良い合宿になりそうだ。安倍はこの後の2日間も雪洞泊を計画していたが、川西と坂本の相談により小屋泊となった。

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6/01(日)

7:00、香川、黒田、東、渡辺、山崎(裕)、山崎(江)、安倍の7名は、剱沢を下降して長治郎雪渓に少し入り、帰りに雪上訓練の予定で出発。東はスキーで真砂沢ロッジ付近まで下降して登り返す予定。

昨夜の時点で、雪の悪さから別山ルートから劔登頂を見送ることを決定していたが、長治郎左俣から登頂して平蔵谷を下降するルートならば安全に登ることが出来る。しかし、昨日の様子から考えて、剱岳登頂は来年まで待つことに決めた。一年後にはもっと自然にスマートに登れるはずだ。そのため、暗い内に出発することもせず、小屋で朝食後に出発。

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剱沢を下降しつつ感じたのはやはり気温の高さだ。別山側の斜面をトラバース気味に下降する途中も、横からの落石と湿雪雪崩の怖さを感じつつ、時折斜面を見上げて考える。登り返す時にはさらに気温が上がって良くないだろうと想像する。この時点で、午後になるであろう雪上訓練も可能性が薄くなったことを知る。

剱沢を下降していると、テン場から傾斜が大きくなり一気に谷筋に出るが、この時左側に見える劔東面には登攀可能な谷と尾根が順番に並んでいる。

まず登りたくなるのが武蔵のコル(前剱と一服剱の鞍部)から降りる谷だ。ここから別山尾根ルートに上がるのも悪くない。続いて前剱の東支尾根があり、その向こう側が平蔵谷だ。平蔵のコルまで特に問題なく快適なルート。

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8:20、平蔵谷出合い。平蔵谷左岸には源治郎尾根がせり上がっているが、この時期は着雪が中途半端で登りにくく見える。夏山でなければ、もっとしっかり雪の付いている5月上旬頃までが良さそうだ。もうこの時期には大きな落石が怖い。源治郎尾根Ⅰ峰側壁のルートを目で追うものの、ここは最近どのくらいのクライマーが登っているのだろうか?この側壁は2つの岩壁が上下に重なって出来ており、下部岩壁の中谷ルートは平蔵谷から湿った凹角とスラブを8ピッチ。上部岩壁は中央バンドから名古屋大ルート(8ピッチ)と成城大ルート(登ったこと無いので何ピッチか知らない)があるが、名古屋大ルートはボルト連打の人工登攀で、快適そうな成城大ルートを横に見ながら登った記憶がある。

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源治郎尾根の末端を過ぎ、8:40、長次郎谷出合い。ここから長次郎雪渓が延々と続いている。ずっと上の方に八ツ峰6峰の各フェースが見えるのでここでの初墜落経験(Dフェース富山大ルート3ピッチ目)を安倍に話す。香川先生の双眼鏡を借りて上部を観察すると、八ツ峰の頭の左側、池ノ谷乗越までトレースが見えるが、ここから池ノ谷ガリー経由で三ノ窓に入った人がいたのだろうか?まだ新しいトレースのように見えた。熊の岩の左側上部には左俣を経て長次郎のコルがあるはずだが、我々が登った最後の地点からは見えなかった。しかし気温や雪のコンディションから考えると、長次郎左俣をそのまま詰めるのは危ないように感じた。右俣を熊の岩の上まで登り、そこから左俣へ入ることになるだろうか...そんなことを考えていても、今回はもう登らないので気楽なものだ。

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9:10、ここで帰ることにして、再び剱沢に戻り、登り返し。11:00休憩と昼食。劔を眺めていると、山頂から南東面の壁をスキー滑降するパーティーがいた。後で坂本に聞いたところ、最近は山頂からスキー滑降する人も増えているらしい。ルートはインディアン・クーロアール(源次郎尾根へ上がるルート)の左の大脱走ルンゼだったようだ。12:30頃には剱御前小舎へ帰り、午後一杯のんびりと休養を楽しむ。この日、川西、大内、石原は別山へピストン。東は別山から真砂沢をスキー下降し、8:50頃真砂沢ロッジ(跡?)、9:00頃近藤岩まで行った後、剱沢を登り返し、長次郎谷出合いから長次郎雪渓2370m付近(12:00)まで登ってスキーで降り、14:50頃剱御前小舎に帰着。東の機動力と山スキーの面白さに全員感心する。


6/02(月)

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7:10、坂本に感謝し、再会を約束して、全員で室堂へ下山開始。できるだけシリセードで降りる。東は山スキーで下降。途中から黒田は先行して下山。渡辺、東はみくりが池温泉で別れ、9:20、川西、大内、石原、香川、山崎、山崎、安倍、室堂着。帰りのバスに乗り込んで合宿終了。


【山崎感想】

●雪量が豊富で時期的には良かったが、雪のコンディションを考えれば2週間程度早めの5月10日前後の設定の方が良かったと思われる。来年の合宿時期の設定としては、5月連休明けの山小屋が繁忙期を過ぎた時期で最も早い時期に設定したい。具体的には5月15~18日頃と考えられるが、山岳会のネパール学校支援交流事業の実施時期と考えあわせて調整したい。

●昨年の秋合宿、今年の残雪期合宿に継続して、来年は残雪期の劔岳山頂を目標としたい。今回の偵察結果からも、ルートは長次郎左俣~剱岳~平蔵谷下降と考える。

●来年度は山スキーを大いに取り入れるべきと感じた。剱岳登頂時にも劔御前小舎から平蔵谷出合までスキーで降りてデポし、下降時に回収して剱沢をスキーで登り返すという行動が面白そうだ。

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[ 2014/07/22 11:03 ] 山岳会員の山行報告 | TB(-) | CM(0)
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